グロリア
5本入り
1000円
シガリロ
この煙草は、昭和3年に昭和天皇の即位を記念して作られた由緒正しい葉巻なんですが、今は海外委託生産になっています。
グロリアのGです。
今はヘッドがカット済みです。シガリロなんだしこれでいいんですよ。かっこつけなくていいんです。
もう少し切りたい気もしますがこのまま吸うことにします。
随分と四角くなってますね。
ビリガーエクスポートみたいに初めから四角く作ってあるわけじゃなく、巻きが緩いからこうなるんです。
だんだん雲行きが怪しくなって参りました。
5本でこのサイズならこれでもいいか。
火をつける前の香りは僅かに獣香を感じます。銜えると塩味を感じます。で、火をつけてからの味わいはナッツ系、葉巻としては弱い部類です。
シガーバンドを外したら、ラッパーが割れてしまいました。
バインダーはなんとシート煙草です。
かつてのような金属質の悪い味はあまりしませんでした。
そうならないように吸ったからというのもありますけどね。 そして灰が脆い。味も弱いですが、かなりスカスカに巻いてあります。パッケージのハンドメイドというのは恐らく嘘でしょう。
うーん、これが5本で1000円ですか。葉巻5本で1000円は安いですが、この品質でこれは無いですね。わかって買ったんですが。
葉巻を一度も吸ったことがない方は絶対にこれは選んではいけません。
ある程度分かっている人が、もののあわれを味わうために買う葉巻ですこれは。
ある意味凄い上級者向けです。旧JTの葉巻はそういう傾向にあるみたいですよ。マリポーサも別の意味で上級者向けでした。あれはおじいちゃんの長袖ポロシャツのポケットから出てきたら粋に感じる葉巻です。
グロリアは、そうですね、誰にも見られないでひっそりと吸う葉巻なのかなあ。
私にはそういうのは解りませんでした。
要はコンセプトがもはや不在なんですよね。味の方向性は嫌いじゃないんですけどねえ。