フォルテ・オリジナル
20本入り
270円
リトルシガー
私の普段の行動範囲にあった自販機が、一台また一台と消えて行く。
家から一番近い自販機は、あまりやる気の感じられないいい加減な自販機。
洋モクなんかマルボロすら売ってない。
メビウスなんかはスーパーライトのボタンを押したらライトが出て来る。
賞味期限切れまではまだないが、警告文の短い古いのが普通に出て来る。
コンビニで買えば間違いはないのだけど、私はコンビニはどうも好きになれない。店員と客がかわいそうだから。
番号を言ったのに2回間違えられた、私が番号を間違えたかと思ったがそうでもなかった。疲れきったマスク越しの声を、これまた疲れきった店員さんが聞き取れなかったのだ。
疲れた大人同士のやり取り。
専門店は微妙に遠い。車を出す距離だ。
数の暴力によって我々少数派は虐げられ続けるのだ。
我々の立ち位置は、否が応でも対世間となる。
正直疲れる。
たばこ屋さんに必要なものはやる気と知識だと思う。
知識が少なくてもやる気さえあればそれで十分カバーできる。
少数派の世間的にどうでもいい我々に対してやる気を持てるのだから素晴らしい。
しかし、知識はあるはずなのにやる気がないのはいただけない。
開店時間になっても店が開かず、開いたら開いたでパウチ入りのパイプたばこなんかうっかり買おうものなら長期在庫でパッケージは日焼けしており葉っぱが乾燥しきっている始末。
でもこれらはいくら嘆いても仕方がないんです。
スモーカー自体が少ない訳だからそんな風にもなるというものです。嫌煙、値上げも私のような日陰者には今は逆に丁度いい具合なのかもしれない。
パイプが大ブームとか、たばこがカッコいいとか、そんなのは全く望まない。商業主義に乗っかって、アホみたいに浮かれる時代は終わったんです。
少数派がひっそりと楽しめればそれでいいと今は思う。
またすぐに考えは変わるだろうけど。
ただ、たばこを吸いもしない連中がこの世界にちょっかいを出すのは許せない。
これはホントにどうしようもない。
卓上灰皿の設計やデザインをやるんなら最低でも紙巻きぐらいはやる人間でなければならんだろうよ。
9割方の灰皿が使いづらいのはそのせいじゃなかろうか。
だから私はパイプ葉の空き缶しか使わない。
んで、何でしたっけフォルテ・オリジナルでしたね。これまた最安のインドネシア製リトルシガーです。
でも味は、ダブルハピネスなんかより上です。不必要な甘みなんかもほぼ感じられません。短い分燃えるのが速いわけでもなく、低価格ながら一定のレベルに達した味わいです。
吸いごたえもしっかりしており、良い意味での気難しささえも感じられますね。
これはいいですよ。ただ、ホントに若干ですが金属っぽい後味が残ります。全く許容範囲内ですけどね。
パッケージも青い部分はマットな手触りになっていてダメな安っぽさはありません。
中紙にはお洒落とまでは行かないまでも、考えられた模様がありました。
チャコールフィルターで空気穴はありません。レギュラーサイズのスリムサイズということで、煙草のミニチュアの様。
これが出始めの頃に買ったことがあったんですが、詰めが緩いのか一箱終わるころには箱の中に細かい葉っぱがたくさん出てしまって、先っちょから1センチぐらいの葉っぱがなくなってしまうような品質でした。
1本目を吸ってみた感じはそんなにスカスカとは思いませんでした。
そこで、数時間カバンの中に入れて移動してみたところ大量に葉っぱが出てしまうようなことはありませんでした。どうやらそのあたりは改善されているようです。