ザ・ピース
20本入り
1000円
タール 10mg
ニコチン 1.0mg
10年前に世に出たJTの高級煙草「ザ・ピース」10年ぶりに購入してみました。
この10年で煙草は数回の値上げがありましたが、このザ・ピースは当時から変わらず1000円のまま。
箱を開けるとこんな風に缶に入っているわけですがさすがにもうリーフレットは入っていませんでしたね。
香りが逃げていかないようにしっかりとした封がしてあります。
封を開けると煌びやかな黄金色の紙が出てきました。
それをめくると漸くシガレットのお出ましであります。
こういったある種の儀式を経て煙草にありつけるわけです。
空気穴は1列で、プレーンフィルター仕様。
本当はフィルターは無いに越したことはないんですけれど、今の時代両切り煙草を正しく喫することができるスモーカーは限られていますから、きっとこれでいいのでしょう。
これは紙巻煙草においては最高級に位置するものですから、火をつける前の香りもピースらしく素晴らしいですし味わいにしても上品なバニラフレーバーがヴァージニアの甘みと共にピース特有のしっとりとした煙としてやってきて口の中から鼻腔に心地よく抜けていきます。終盤に差し掛かるとこれまた心地よい苦味というか香ばしさが増していき、ああもう終わりなのかという感じで1本が灰になるわけです。
これを経験してしまうとアロマロイヤルもインフィニティもあざとさが目立って感じられますし、ショートピースも雑味が気になってしまいます。
これと肩を並べられる紙巻煙草といったら今は入手できなくなってしまった手巻き煙草のアクロポリスぐらいでしょうかね。
煙草は毎日は吸わなくてたまに気が向いた時だけやるんだという方はこれにするべきです。私はそれほど裕福ではありませんので頻繁にザ・ピースを買うわけにはいきませんが、たまに美味しい煙草を吸いたいと思ったときはこれにすればいいんですよ。
久しぶりに吸ってみて気に入らなければこき下ろそうと思っていましたが、これは私にはお勧めしかできません。