SAメソッド。ソルト・アルコール・メソッドはチャンバーおよびシャンク内のタールを除去する手法なんです。カーボンじゃなくてタールです。付きすぎたカーボンはリーマーやナイフで削るものですから今回のこれとは別です。
パイプをやる人はたいていやってるんじゃないでしょうか。
用意するものはマウスピースを外したパイプと無水エタノールに塩、それにシャンク側にフタの役目として手巻き用のフィルターを付けます。このフィルターは別になくても問題ありません。
そしてこんな風にチャンバー内と煙道を塩で満たして無水エタノールで塩が浸るまで入れて一日ぐらい放置します。これだけです。エタノールが外側に垂れると塗料が剝げますんでそこは要注意です。
約一日経ってここまで塩が変色しました。塩を掻き出すにはシャンクブラシやピンバイスあたりを使えばいいでしょう。そしてあとは完全に乾燥するのを待てばいいわけです。
SAメソッドをやるタイミングとしては煙草の味が終盤やけに苦いなと感じたら実施すればいいと私は思います。これにより、多少なりとも新品の状態に近づく訳ですから。
でも、以前より味が悪くなるなんてこともあるかもしれません。これは各パイプの持つ特性みたいなもんですからある程度は仕方がないのであきらめましょう。このパイプはヤニ臭くてたまらんという場合だけでもいいのかもしれません。パイプは育てるものともいえる代物ですから、味に特段不満がないのであればSAメソッドはやらなくてもいいと考えます。
私はパイプスモーカーとしては雑な方で、葉っぱの詰め方なんかも3段詰めやらフランクメソッドやらありますが、あんまりこだわらないです。どうせタンピングやらで全部に火が回るのですからそれでいいと思っております。